Nissa Moto Blog

バイクで巡る南仏コート・ダジュール。「Nissa」はニース語で「ニース」のことです。

コルシカ島旅のおすすめについてTrip-Partner様で記事公開しました。

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昨年9月に夫婦二人、バイクでコルシカ島を旅しました。

旅の途中まで当ブログで記事を投稿しましたが、日々あわただしくて途中で放置しておりましたが、この度Trip-Partner様にお誘いいただいて、コルシカ島がいかにおすすめかという記事を書かせていただきました。

trip-partner.jp

拙ブログでまだ記事にしていないけど、ずっと「忘れないうちにまとめておかなきゃ」と思っていたことを書けました。

拙ブログに「コルシカ島」をキーワード検索してきていただいている方も(少ないですが)いらっしゃいますので、ぜひ上の記事もご一読いただければ幸いです。

バイクでコルシカを旅する時に参考になりそうなことはあまりありませんが、とにかく言いたいことは、コルシカの道はやばい(いい意味で)です。


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こんな記事も書いています。

cotedazur-motodiary.hatenablog.com

 

【Corse】コルシカ島の旅3日目:バステリカ(Bastelica)で小休止

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コルシカ旅行3日目の目的地は、ちょっと山奥に入ったバステリカ。ハイキングをしたかったのですが、雲行きと夫の体調が怪しかったため、キャンプ場で小休止した日となりました。


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調子よくピアナからスタート

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キャンプ場から徒歩5分程歩くとビーチがあります。前日の夜は、ここで軽い夕食をとりましたが、いかんせん暗闇で景色など影しかみえない。泳ごうかと思っていたけど、涼しすぎてこれも断念。ということで、出発前にひと目見ておくことに。

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このビーチも透明度が高く遠浅でした。

ところで、3日目ともなると荷造りもだんだん手馴れてきて、手際が良くなってきました。起床から1時間ちょっとで荷造りと身支度が完了できるようになりました。

ピアナからバステリカまでのルートマップ

コルシカ島の首府アジャクシオに寄るかどうかという感じでしたが、後の旅程に入っているので寄り道せずにバステリカへ。

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これは通過したカルカトッジョでの一枚。こういう景色、ちょっと見慣れてきたけど、それでも「はぁー、キレイ」ってなります。

さくっとバステリカ到着、しかし夫が体調不良

さて、順調にバイクを走らせ、14時前にはキャンプ場に到着。

小ぢんまりしたキャンプ場(CAMPING MINOCCHI)で、「空いてる場所に好きに泊まっていいよ」というアバウトさ。シャワー2、トイレ2、給湯設備あり(フライパンや鍋、食器もあり)。

なにより大人1人7€という安さ。子供は5€。

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ところが、ここを拠点に山登りをする気満々だった夫が、多分疲労からくる体調不良でダウン。

 

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携帯の電波も圏外(あと充電設備がない)なので暇つぶし材料も乏しいため、洗濯物を干したり、荷物整理をしたりするくらいしかやることのない私・・・。

ハイキングは断念。

少し寝て体調を回復した夫ですが、さあ山行くかという段階で降りだした雨。仕方ないので、一番近くの村まで行って遅い昼食と夕食を調達することにしました。

コルシカ旅行で一番美味しかったシャルキュトリー

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村で1つか2つしかなさそうなレストランにて昼食。頼んだのはシャルキュトリー。こ・れ・が、コルシカ旅行で食べた一番美味しかったやつです。

Bar Sampieroです。バイカーのお客さん多め。ツーリングに良い道があるので、そういう方々向けという感じ。レストランのマダムも感じが良くてね。夕飯にパニーニ持ち帰りにしてくれました。キャンプ場周辺、なんっっにも無いので有りがたかった。

半分放し飼いにされている豚たち。きっとこの子たちが・・・

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キャンプ場横で飼育されている豚。なんか食事時になると柵の外でうろうろして、食べたり(出したり)したら戻ってきているみたいです。ツーリング、ドライブの運転手は要注意。

きっとこの豚たちが、おいしいハムやソーセージになってくれているのでしょう(感謝)。


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結局特に何もイベントがない一日だったけど、それはそれで良かった

この晩は18時くらいから雨。一晩中降り続いていました。

小さなテントで、携帯の電波もつながらないので、雨音を聞きながら読書以外特にやることもなく。

でもこういう夜もいいね、と言いながら過ごしたのでした。

次の目的地はアジャクシオとボニファシオ

次の目的地はコルシカ島の首府であり、ナポレオンが生まれ育った街アジャクシオと、コルシカ島最南端のボニファシオです。

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中央右奥のあたりがアジャクシオ市街。写真撮りがいのある最高の天気でした。

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そして、ボニファシオ。岸壁の上に街が見えます。

こんな記事も書いています。 

cotedazur-motodiary.hatenablog.com

 

【Corse】コルシカ島の旅2日目:ピアナ(Piana)

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コルシカ島の旅2日目は「フランスの最も美しい村」にも選ばれているというピアナへ。

D81という海沿いの道を走り、軽めの山登りをし、夕日を堪能しました。


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D81を走ろう。

旅の前に「コルシカで行くべき10選」的なサイトをいくつか眺めたところ、バイクで旅するのに走っていて気持ちが良さそうな所で調べるとD81道路の情報に行き当たりました。

トリップアドバイザーなどでも山ほど高評価の口コミが。これは走らねば!

旅2日目のルートマップ

これが2日目のルートマップ。一気に走れば2時間少しの距離ですが、カルヴィの郵便局で土産物を発送したりと、ゆるゆると参りました。

あと単純に出発準備(テントや荷物のバイクへの積込み)に時間がかかり、7時過ぎに起床したのに出発できたのは9時過ぎ。

 

ハート型の岩 絶好の撮影ポイントが路上に。

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狭い片側一車線の岩間を縫うように走る道路を進んでいくと、徐々に観光バスやバイクや、何なら歩行者がちらほら。

そして、D81最大の(?)観光スポットであるハート型の岩が近づくと、もはや大渋滞。

「ここから一番ハートがキレイに見えるよ!」という蛍光マーカー(矢印)が道路上に描かれているので、みんな順番に写真撮影しています。9月中旬の平日(午後5時前)でもけっこう混んでいたので、バカンスシーズンは大変なことになっているのではないかしら。

とはいえ、この道は走っていて楽しい。とにかく景色が美しいから。レンタカーやバイクや自転車でコルシカを巡るなら、是非通って欲しいと思った道の一つです。

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左側2本突き出しているのがハート型の岩。かなり良い景色なのです。

ちなみに、フランス本土でもこういう赤土の峡谷が見える場所があります。Gorges de Daluisって言うんですけどね。 


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ピアナの森で軽めの山登り。

さて、「旅をする時はハイキングをしたい」という夫の発案で、今回のコルシカ旅行でもハイキングをやりました。(1日がかりの登山をしたのはまた後日)。

ピアナが最初のハイキング。といっても、片道1時間程の軽〜い山登りでした。

スタート地点には犬の頭の岩。

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見どころの一つでもある「Tête du Chien(犬の頭)」。犬と言われてみれば犬かなぁ・・・。

場所はこちら。GoogleMapでも評価は高いです。

カランク・ド・ピアナ

今回のコースは一番短め。足元がひどくぐずついていなかったので、全く難しいコースではありませんでした。なお、もっと距離の長いルートを行く場合は、もう少し準備が必要かと。

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Kern(道標)もある意味見どころ。

フランスでは、ハイキングしていると「Kern(カーン)」と呼ばれる道標を目にすることがよくあります。これは、ハイキングコース、トレッキングコースなどを訪れた人たちが積み上げていくもの。

何だか道なき道のような場所に入ってしまった時、道を間違えてやしないか不安になった時、Kernの石が積まれているのを見るとホッとするのです。

が。

ここのKernは、もうKernを積むためにクライミングかなんかしましたよね?という場所に沢山ありました。

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夫と「石を積むために、落ちたり死んだりした人の1人や2人いるのでは・・・」と言いながら、ビールを飲んだのでした。

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景色の良いところで飲むビールは美味いのです(缶ビールは地元スーパーで買ったけど、非常に高かった。1本5€くらい)。

そして夕日。

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ハイキングを終え、この日のキャンプ場に戻る途中、日没を迎えました。美しかったー。

夕日のすぐ下にある岬の頂上にちょこんと見えるタワー。あそこまで登ることができるんだと、一緒に夕日を眺めたおじさんが話してれました。彼は昔行ったことがあるそうな。

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日の入りと共に本日の旅は終了。バイク、お疲れ様。


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次の目的地はバステリカ。

コルシカ旅行中、一番美味しいシャルキュトリーを食べたのがバステリカでした。

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半分放し飼いの豚たち。道端で草を食べていたりするので、バイク走行中は油断禁物。

こんな記事も書いています。

【Corse】コルシカ島の旅1日目:カルヴィ(Calvi)

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2018年9月中旬、1週間かけてフランスのコルシカ島内をほぼぐるりと巡る旅をしてきました。

全ての荷物をバイク(Kawasaki Vulcan S)と大きなリュックで持ち運び、宿泊は全てキャンプ場でテント泊。まずは1日目の記録です。


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荷造り:バイクにつけられるだけのバッグを搭載  

移動手段はバイクに二人乗り。夫が様々なバイク旅行(特にテント泊)をしている人のブログや動画を漁って情報収集。出発日の1ヶ月ほど前から少しずつ準備を開始。

バイクに積みきれなかった荷物は全て後部席の私が背負うことになるため、いかにバイク自体の収納力を上げるか、取り出しやすくするかが一番腐心したことでした。

  • 燃料タンク上部に取り付けるタイプのバッグ(25L)
  • エンジン横に取り付けるタイプのバッグ(両側各8L)
  • 後輪横に取り付けるタイプのバッグ(両側各25L)
  • 登山用リュック(70L)
  • 小分け用リュック(2kg)
  • テントは後輪バッグ上部にロープで固定

上記が今回の旅行の収納容量(持ち物などは備忘のため、別途まとめることとします)。

最初は「全然足りないかも・・・」と思っていたけれど、日を追うごとに荷造りがレベルアップし、最終的にリュックには小物しか入っていない状況でした。半分サイズのリュックで十分だったかもしれません。 

ニース発・コルシカ島カルヴィ(Calvi)行のフェリーで出発

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ニースから、コルシカ島リル=ルッス(L'Île-Rousse)に上陸。朝8時出港便に乗船するため、6時半頃には港に到着。バイクやスクーターの乗客は近い場所にかたまって待機するので、バイカー同士で軽く会話を交わしたりしつつ時を過ごしました。

所要時間はフェリーで4時間半

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朝8時出港し、12時半に到着。天気が良く風も暖かかったので、乗船中は早々にデッキチェアを確保して、ずっとデッキにいました。

プール(海水)も用意されていましたが、泳ぐほどの暑さではなく、みな周囲でくつろぐのみ。

フェリー内はスタッフほぼ全員イタリア人でした。フランス語はもちろん通じるので、バーでフランス語で注文すると、イタリア語で返事が返ってくるという感じでした。アナウンスがイタリア訛りのフランス語だったのが面白かったです。

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さあ、コルシカ島が見えてきた。

上陸したら、次はカルヴィで腹ごしらえ

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港からカルヴィの街へ移動。まずは腹ごしらえです。

「コルシカではシャルキュトリーを食せ」というアドバイスをプロの料理人(@Taka09KMY)さんから頂いていたこともあり、滞在中何かにつけて頼んでたんですが、これがコルシカでの一食目。

なお、最初の食事だったので、テンション上がっており、めちゃくちゃ美味しくいただいたけど、後でもっと美味しいシャルキュトリーに出会えたのでした。


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シタデル・ド・カルヴィから美しい海岸線が見れた 

昼食の後は、観光。シタデル・ド・カルヴィ(La Citadelle de Calvi)を散策。一番高いところまで上がったら、青く透き通った海と、コルシカ島の海岸線を臨むことができました。

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街の中も歩いてみました。

「ニースの旧市街っぽいね」と言いつつ・・・。ニースで暮らしていると、こういう色合いの街並みに目が慣れてしまっていて、全部「ニースの旧市街っぽい」で片付けてしまいがちな私達夫婦です。

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観光シーズンのピークはやや過ぎた9月中旬だったせいか、人は多くありませんでした。

中心地の方には、レストランやお土産物屋、スーパーマーケットなども充実しています。バイク旅につき荷物は増やしたくないため、ここでいくつかジャムやハチミツを購入(翌日、自宅宛に郵送)しました。

初日は4つ星キャンプ場(この旅で一番上等)

さて、この日はテント泊初日。不慣れなため色々設営に手間取ることを想定し、ビールや食料を買った後16時頃にはキャンプ場へ移動しました。

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バイクで走っていると、こういう海岸線が見える。キレイ・・・。

宿泊料金はハイシーズンの半額程度

夫婦ともども、初めてのテント泊のため勝手が分からないので、予めこちらの4つ星キャンプ場LA PINÈDを予約していました。

スタッフが非常に感じが良くて、いい感じ。シャワーや炊事場もきれいでした。

料金は大人2名で1泊26.3ユーロ。

2018年版料金表では、ハイシーズンとなる6/30〜8/24は46ユーロだったので、ほぼ半額。

翌日以降に泊まったキャンプ場はすべて、「その日現地に行ってみて、テントを設営する場所があったら泊まれる」というスタイル。9月という観光シーズンのピークは過ぎていたせいもあって、特に予約は不要でした。

ちなみに、テント用の杭を打つのにハンマーは必須。買い忘れたまま出発してしまい、いざテント設営の段になってどうにもならず困っていたら、隣のキャンピングカーのおじいさん(ドイツ人)が無言ですっと貸してくれました(涙)。(その後、キャンプ場の売店で無事にハンマー購入。)


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カルヴィ・ビーチまで徒歩2分

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「ビーチまで徒歩2分」が売り文句のキャンプ場。砂のビーチは久しぶり(ニースは玉砂利)。

コルシカ島滞在中、いくつか美しいビーチを訪ねましたが、どこも遠浅で波は穏やかでした。ニースの海はいきなり深くなるし波が強いため、1歳半の娘は波打ち際でパチャパチャする程度ですが、コルシカのビーチなら楽しめそう。いつか娘を連れて来てあげたいと思いました。

夜は早々に就寝、そして次の目的地ピアナへ出発。

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前日が夜明け前に起床だったせいで、この日は21時にはテントに潜り込んで就寝。そして翌朝は7時過ぎに起床。

バイクをテーブル代わりに朝食を食べ、身支度して、前日バイクからおろした荷物を「ああでもない、こうでもない」と言いながら試行錯誤して全て積み直し、チェックアウトして出発するのに2時間ちょっとかかりました。これも日を追うごとに効率よくなっていったんですけどね。

次の目的地はピアナです。

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【Col des Champs】コル・デ・シャン/ニースから2時間半で行ける絶景

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アロス湖(Lac d'Allos)からニースへの帰り道、コル・デ・シャン(Col des Champs)という壮大な山を通りました。


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ジオラマ模型のような山景色

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アロス湖を出発して1時間ほど。カーブの続く山道を抜けると、ちょっと予想していなかった絶景が目の前に現れました。

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標高2045mの山肌にまばらに生えた植物のためか、実物大のジオラマ模型を見ている気分になりました。何だか美しすぎて現実感がないというか…。

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今にも崩れるのでは?と思ってしまう砂のような山肌。

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スコーンと抜けた景色が最高でした。夕方だったので他に誰も通らず、気持ちの良いツーリングを楽しむことができました。

ふもとの街に沢山のバイカーを見かけたので、きっと昼時は皆この辺りを走っていたのではないかと思います。

サイクリングする人にも人気があるようです。

アロス湖との位置関係(けっこう近い)

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写真はウィキペディアからお借りしました。

コル・デ・シャンはアロス湖を囲む山の1つ(赤文字の山)。こうして見ると、けっこう簡単に行けちゃいそうに見える…(錯覚です)。

「この周りの山、全部走ってみたいね」という野望が芽生えてしまった私達です。

 

旅の概要&MAP

所要時間:ニース市内からバイクで片道約2時間半

見どころ:苔むした岩のように見える山脈がとても美しいです。

気温など:6月上旬は、晴れていれば夏用バイクジャケットと長袖Tシャツでも寒くありません。

備考:道路は5月中旬から11月中旬頃まで通行可能。今回通ったルート上、少し雪が残っていました。滑りやすい場所もあるので、ご注意を。

 

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cotedazur-motodiary.hatenablog.com

【Gorges de Daluis】赤褐色が美しいダリュイ峡谷

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ニースからバイクで約1時間半、赤く美しいダリュイ峡谷(Gorges de Daluis)を走ってきました。


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「ここだけ赤い」赤い岩がそびえる峡谷

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ダリュイ峡谷が近づいてくると、「なんか遠くのあの辺りの岩山、赤い?」という景色が視界に入ってきます。そして、気がつけば左右が赤褐色の岩に囲まれている、という感じでした。赤いゾーンが始まり、そして終わる場所もはっきりと見えるというのも面白かったです。

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岩が赤い場所だというのは知っていたけれど、視界いっぱいにその赤褐色が広がるというのは、なかなか壮大なものでした。

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岩がせり出している部分の車道は、一方が岩の外側、一方が岩の中を通す形で作られていました。ちなみに、この写真だと右側がニース方面になります。

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この日は19時半くらいだったので、通行車両もほとんどなかったので、一時停車して写真撮影。赤い岩がすごい。

ツーリングの通過ポイントの一つとしてオススメ

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ダリュイ峡谷を通る道路はそれほど長くはないので、ツーリング(ドライブ)の通過ポイントの一つとして設定するのが良いと思います(ハイキングするなら別ですが)。

ダリュイ峡谷を通って、別の絶景ポイントを目指す(例えばアロス湖とか)のもあり。

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緑が色鮮やかになり、岩の赤との対比が際立つ春から夏にかけて訪れてみるのが良さそうです。

旅の概要&ルートマップ

所要時間:ニース市内からバイクで片道約1時間半

見どころ:とにかく渓谷の「赤」の美しさ。

備考:よく晴れた日中に行くのがおすすめです。

ハイキングコースもあります。

もちろん、というか何というか、ハイキング好きの多いフランスですので、ちゃんとハイキングコースもあります。

所要時間3時間半の、それほど難しくないコースとのこと。詳しくは下記リンクを参考にしてみてください(仏語)。

今回はバイクで通過しただけですが、機会があれば行ってみたいです。

https://randoxygene.departement06.fr/documents/_processed_/a/8/csm_dpt06-randoxygene-haut-carte_03-Gorges-de-Daluis_d3d405662e.jpg

randoxygene.departement06.fr

 

それでは、安全運転でどうぞ!v 

 

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【Lac d'Allos / Le parc national du Mercantour】アロス湖(メルカントゥール国立公園)へ再び Vol.2

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5月上旬に行ったメルカントゥール国立公園にあるアロス湖(Lac d'Allos)、一ヶ月経って雪が解けたらしいので行ってきました。


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アロス湖に再チャレンジ

2018年6月4日、フランスのフィガロ紙のツイッターアカウントに見覚えのある湖の写真が載りました。5月上旬に行ったメルカントゥール国立公園にあるアロス湖(Lac d'Allos)。

「週末に行くオススメ湖5選」的な記事です。

前回は雪が随分と残っていて、当初想定と全然違う景色を見たのです。45分程度の軽いハイキングの予定が往復5時間…。

しかし、フィガロ記事内で「駐車場から湖まで徒歩45分紹介しているくらいだから、雪も溶けたのだろう、ならばもう一度観に行こう!」ということで、一ヶ月後の6月上旬、夫と再びバイクで行ってきました。 

駐車場から本当に45分。子ども連れでも行けるハイキング。

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天気が良かったので、12時半くらいにアロス湖の駐車場に到着した時には30台近くの車が駐車していました。

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一ヶ月前は駐車場が雪で埋まっていたので、ここに来るだけで1時間半くらいかかりました。昨日はあまりに簡単に来ることができて、夫と「最高!」と繰り返していました。

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前回は雪で全く見えなかったのですが、駐車場からは石畳の歩道が整備されています。とても歩きやすい・・・。

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小学生くらいの子ども連れのグループも多くいました。平坦な場所も多いので、ピクニックするにも最高の場所です。

そして、コースに従って歩くこと本当に45分程度でアロス湖に到着できました。

6月上旬、湖面に少し雪が。

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到着時は湖面に少し雪が残っていました。日差しが出るとともに溶けていくのが見えるよう。数日内には完全に溶けてしまうだろうなという感じでした。

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湖の水は雪解け水。手を少しの時間入れただけでも痺れる冷たさでした。足をつけるとかも無理。小さな魚がたくさん泳いでいました。

湖の周りを一周するコースも整備されています。

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アロス湖や周辺の山にはいくつかのハイキングルートが用意されています。湖の周りをぐるっと一周するコースだと所要時間は1時間。ここを行ってきたらしき人達も結構いました。子供から高齢の方まで、来ている人の年齢層も幅広いです。

少し遠くから見る湖も美しい。

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今回は「Col de l’Encombrette」というルートを行き、少し高い場所からアロス湖を見てきました。時間の都合で半分ほど行ったところで引き返してきましたが、それでも素晴らしい景色を見ることができました。

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ハイキングコース上、ところどころ雪が残っている場所もありましたが、ほとんどは砂利道を行くことができます。歩きやすい靴なら問題ないでしょう。

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少し高い場所から眺めるアロス湖。川は見えないけど、雪の下を水が流れていく轟々という音が聞こえてきます。写真は午後3時前。私たちの他には誰もいなくて、とても静かでした。


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マーモットがいっぱい。 

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アロス湖周辺では、マーモットをたくさん見ることができました。湖近くにいるマーモットは人間に慣れているのか、かなり至近距離で写真を撮らせてくれます。可愛かった・・・。一方、山の上の方にいたマーモットには、度々「ピーッ」という警戒音を鳴かれました。そこらじゅう、マーモットが掘った穴がいっぱいでした。

このあたりには、狼もいるそうです。前回、白骨化した動物の背骨を見かけたけれど、あれは狼の食べた残した跡では・・・という推測をしています。

絶景スポットの目印から景色を見てみよう。

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ハイキングコースには、所々に写真のような鉄柵が設置してあります。どうやら「ここが写真撮影スポット」という目印のよう。

以下、絶景スポットからの写真をいくつか。

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雪景色もすごかったけど、やはり晴れた夏の日が私は好きでした。ハイキングも楽チンコースです。

旅の概要&MAP

所要時間:ニース市内からバイクで片道約3時間

見どころ:そびえ立つ岸壁や、雪の残る山脈など、アロス湖とメルカントゥール国立公園到着までの景色も非常に素晴らしいです。何となく「北海道」感があります。

気温など:6月上旬は晴れていれば汗ばむくらい。曇ったり風があると肌寒いので長袖のパーカーやウィンドブレーカーなどがあると良いです。

備考:川の水が飲めるので潤沢にあります。夏は公園入口に売店・トイレがあります(この日は閉鎖中)。公園内はトイレありません。食べ物は持参するのが良いでしょう。

 

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【Lac de Sainte-Croix】ヴェルドン渓谷サン・クロワ湖を臨むハイキング

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ヴェルドン渓谷の旅3ヶ所目のハイキングは2時間半コースでサン・クロワ湖(Lac de Sainte-Croix)へ。少し雨に降られましたが、空模様によって色が変化する湖と風景を楽しむことができました。


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往復2時間半(予定)のハイキングコースに挑戦

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「今日もハイキング!」という夫に対し、前日のグラン・カニヨンハイキングでの疲れが取りきれていない上、天気も今ひとつという状況の中、私の願いはただ一つ「できるだけ短いコースにして」

そこで彼がハイキングのガイドブックで探し出してきたのが、サン・クロワ湖を見下ろせる2時間半コースでした。

ハイキングルート

  • 「Col de l'Félines」駐車場から出発し、「Col de l'Ane」へ(1時間)
  • 「Col de l'Ane」から「Plein Voir」へ(約30分)
  • 「Plein Voir」からルート表示に従い、出発地点へ戻る(1時間)

ガイドには2時間半くらいのコースだと書かれていましたが、前日の疲れもあり、往路は私がゆっくりと、復路は夫がゆっくりと進んでいたため、結局は4時間くらいかかりました。

Plein Voirからの道は、時々岩場もありますが、滑りにくく歩きやすい靴を履いていれば難しいことはありません。

※ルートマップ上、一部ルートが途切れているのは作成上の都合です。現地にはちゃんと案内表示がありますし、道も分かりやすいです。

空模様によって表情が変わるサン・クロワ湖(Lac de Sainte-Croix)

この日の天気は、雨が降ったり晴れ間が出たり。そのため、天気の移り変わりと共に、サン・クロワ湖の色合いも変化するのが、とても印象的でした。

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雲がどんどん低くなって、向こうの方はもはや見えない・・・。でも湖面の色がターコイズブルー。とても濃くて美しかったです。

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ちなみに、晴れた日の夕方はサン・クロワ湖自体が光っているかのようでした。眩しくて何も見えない感じ。

多少の雨なら難しいコースではありません

今回行ったコースは、前日のグラン・カニヨンに比べれば雲泥の差で楽でした。雨が降ったり止んだりの一日で足元は良くありませんでしたし、下り道で多少の岩下りもありましたが、「死ぬかも・・・」みたいな場所は皆無。(いや、それでもちゃんとハイキング装備は必要ですけど)

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木々の中を進んだり、岩場を進んだり、なかなかバラエティに富んでいて楽しかったです。

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写真右にサン・クロワ湖、中央左にヴェルドン川、左下に道路。少し前に、道路に沿った道を歩いて「そろそろ出口か?!」と思いきや、あれよあれよとまた上の方に歩くことになり、気づけばこの高さ・・・なんてこともありました。これは晴れた日に来ていたら、更に最高の景色だったろうなと思います。

旅の概要&MAP

所要時間:サン・クロワ湖まではニースからバイクで3時間(高速道路を使うと2時間少々)。

見どころ:D952道路から見下ろす景色が最高です。晴れた日だと一層美しい。

気温など:5月上旬は晴れていれば汗ばむくらい。朝晩は涼しいです。

備考:ハイキングだけでなく、湖周辺にもキャンプ施設やアクティビティができる場所多数。レストランやホテルもあります。

余談1:ハイキング中、バイクに鍵挿しっぱなしで放置!

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ハイキング開始から2時間ほど経過し復路に入ったあたりで、夫がふとポケットをゴソゴソやり始めました。どうやらバイクの鍵がないらしい。落としたのか、だとしたらあそこで雨具を着た時か?など色々確認してみましたが、記憶を辿ってみたところ、どうやら「そもそもバイクから鍵を抜いた覚えがない」と。

すでにコースを半分以上歩いていたし、同じ道を戻る気力は私たちにはなかったので、鍵が挿しっぱなしである方に賭けて、そのまま前進することにしました。

結果「鍵を挿しっぱなし」が正解。もう、マジで「バイク消えてたらどうしよう」「鍵落としてたらどうしよう」だったんですけど。近くに何もない場所だから盗む人もいないだろうし、車道からは見えない木の陰に隠して駐車していて本当によかった…。おかげで美しい景色が見れました。

余談2:バイカーとロッククライマーに人気のレストラン

ハイキング前に、バイクやサイクリング、クライミングでこの辺りを訪れている人が多く立ち寄っているレストランで腹ごしらえをしました。来店客が多いので人気なのね、と思っていたのですが、ヴェルドン渓谷の案内サイトにも紹介されていたお店でした。どうりで…。

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真ん中の自家製キノコとジャガイモのパイが美味しかった。夫はヤギチーズのハンバーガー。これも美味しかった。

La Route des Crêtesの入口でもあります。

このレストランが位置しているのは、別エントリーで紹介している、ヴェルドン渓谷の壮大な景色を眺めながらバイクや車(自転車でも)一周できるルート「La Route des Crêtes」のスタート地点でもあります。ここを走りに行く前や行った後に、レストランに立ち寄る人が多いのでしょう。

渓谷一周ルートの詳細はヴェルドン渓谷の観光サイトが分かりやすいです。

 

こんな記事も書いています。

 

【Grand Canyon du Verdon】ニースから2時間半の超絶景 ヴェルドン渓谷グラン・カニヨン / SENTIER du L'IMBUT / La Palud-sur-Verdon

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ニースからバイクで2時間半の場所に位置するヴェルドン渓谷には、「グラン・カニヨン(Grand Canyon)」(英語で言うとグランド・キャニオン)と呼ばれる場所があります。深さ800mにあるヴェルドン川を目指し、雨の中往復5時間半のハイキングコースを歩いてきました。


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往復5時間半のハイキングコースに挑戦

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1.ハイキングルート(SENTIER du L'IMBUT

今回は「SENTIER du L'IMBUT」と名付けられたコースに挑戦しました。コースガイドによれば標準所要時間は往路2時間半、復路3時間とのこと。気軽に構えていたのですが、後日調べたところ「難関」コース指定されていました。

  • スタート地点(標高800m)から底を流れるヴェルドン川(標高500m)に向かって下り
  • 渓谷の底に着くと、ヴェルドン川沿いを進み、約3km先の「Le Baou Béni」と呼ばれる岩場へ
  • 岩場を楽しんだ後は、1kmほど来た道を戻り
  • 「Sortie Vidal」から約400mほどほぼ垂直移動して渓谷の上の舗装道路(県道)まで戻り
  • 県道を歩いて、バイクを停めた場所まで戻る

引用したサイトのルートマップ(黄線)と同じコースを通りました。

 

http://www.verdon-randonnee.com/tracecircuits/traceimbut.jpg

www.verdon-randonnee.com

2.雨の日も美しいヴェルドン川

ヴェルドン川は美しいターコイズブルー。雨が川周りから流れ込んでいても、とても美しかったです。雪解けの時期でもあり非常に流れは速いです。夏はラフティングなども行なわれている川ですが、この時期は水も非常に冷たいので、厳しいかな。(川幅が狭いので事故なども過去にはあった模様。岩に碑文がいくつか…)

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スタート地点でははるか下方に見えていた川が、流れの音(せせらぎと言うより轟音)が聞こえてくるようになり、目の前に現れた時はかなり圧巻でした。

3.予期せぬツルツル岩登り体験(Le Baou Béni)

「Le Baou Béni」はコースガイド等には往復20分前後と書かれていますが、私達が訪れた日は雨で岩が濡れてツルツル。ゆっくり慎重に進まなくてはならず、1時間近くかかりました。

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写真中央から右下にかけて見える岩の割れ目に足をかけて降りてみたり・・・。ちょっとしくじったら怪我するおそれもありました。携帯は圏外だから助けも呼べないじゃん・・・という恐ろしい場所です。(※復路の「Sortie Vidal」は救助用の道も兼ねているので、何かあった場合はここから上まで戻って県道沿いに設置されているSOS電話を探して救助要請する必要があります)

しかもここは「行き止まりまで行ったら同じ道を戻る」という場所で、「ここを抜けたら上に行く道がある(あわよくばエレベーターとかあるんじゃね?!)」と思っていた私達は、心底がっかり。そして再び岩をよじ登って戻ったのでした。

本当無事にニースに帰ってこれてよかった・・・。 ここは晴れて岩が乾いている日にくるべきです。

4.恐怖・・・復路は渓谷の底から1時間弱かけて400m垂直移動(Sortie Vidal)

やっとのことでLe Baou Béniから比較的平坦な場所に戻って来た私達。いよいよ復路に入ります。もうこの時点で全身びしょ濡れで、かなりグッタリ。

うかつにもルートマップを持っていなかったため、ルート案内板の矢印も見てもよく分からず、ここまで来た道をもう一度戻るか?と話していました。けれど、「Sortie Vidal」と書かれたやけに白く目立つパネルが・・・。意味としては「避難用出口」みたいな。「上まで45分」という記載もあります。

避難用ルートなら、上の県道(D71)まで出るだろうということで、来た道は戻らず、こちらを行くことにしました(結果的に正しいルートだった)。

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避難用ルートだけあって、往路のように緩やかに下るのではなく、最短コースと言わんばかりに縦(ほぼ崖沿いに垂直)に移動して行きます。(日没が迫っていたこともあり、写真を撮る余裕がありませんでした。惜しい・・・)

たまに横移動があっても、上の写真のようにシンプルな片側手すり、反対側断崖絶壁みたいな場所ばかり。

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このハシゴが眼前に現れた時は、夫婦で「まじかよー」って声出ました。ほぼ90度なんだもの。私が先に、一定間隔を開けて夫が続いて登りました。もし落ちたら、落下防止柵もないので、やっぱり断崖絶壁です。緊張したー。

ひたすら縦に移動すること1時間弱。やっと県道(D71)に帰ってきた時は、「ああ、生きてて良かった」と夫婦2人でハグしました。このSortie Vidalは晴れた日でも相当ヒヤッとする道だったろうなと思います。


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5月の雨天ハイキングはオススメしません。

ここまで何度も書いていますが、このハイキングは雨天はオススメしません。後日目を通したいくつかのハイキングサイトやガイドブックでも、全部そう書かれていました。この日は、私達以外に4人程見かけましたが、おそらくSortie Vidalまで行った人はいなかったと思います(引き返してるところをすれ違ったものと思われます)。

しかも5月は雪解け水でヴェルドン川の勢いも強いので、川でのアクティビティも難しそう。ということで、このコースは夏の晴れた日をオススメします。

夏は色々なアクティビティが楽しめそう。

雨だし川の水は増水中だしで、なかなか厳しかったグラン・カニヨンですが、夏は違います。

私達がアドレナリンを出しまくりながら必死で行き帰りしたLe Baou Béniも、水が穏やかになった時期には川に入ってのアクティビティが楽しめます。

アクティビティツアーなんかも多数ありますので一例を載せます。私達も、もう一回夏に行きたいんです、これ。

Randonnée aquatique dans les gorges du Verdon | Buena Vista Rafting

ヴェルドン渓谷周辺の街は観光関連サイトも充実しています。

ヴェルドン渓谷周辺、観光にとても力を入れている感じで、ウェブサイトやハイキング用のガイドブックなども充実しています。参考までにどうぞ。

渓谷ハイキングのコースガイドブックは、キャンプ場や観光事務所などで購入できると思います。私達は宿泊場所で7€で購入したのですが、非常に使いやすかったです。

Office de tourisme de La Palud sur Verdon et Rougon - Site Officiel de l’office de tourisme de La Palud sur Verdon et Rougon

ヴェルドン渓谷をバイクで一周できるルート La Route des Crêtes

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ヴェルドン渓谷を車やバイクでぐるっと一周できるルートも整備されています。ここも、バイクに乗っている人にはオススメしたいルートです。

所用時間は約1時間。毎年3月26日〜11月25日まで通行可能です。

道路自体はツギハギ補修がされているため、走るのにめちゃくちゃ快適とは言えません。(バイクの場合はお尻が痛くなります。)5月のこの日は、そこかしこで補修工事をやっていました。

それでも、景色は最高です。ところどころで写真撮影がしやすい場所が設けてあるのも配慮があって良かったです。実際のところは分かりませんが、ヴェルドン渓谷を見るためだけに整備されてるようなルートでした。

ハイキングの翌日に通ったので、「昨日は、あの底に行っていたんだなあ」としみじみしながら走り抜けたのでした。

公式サイトはこちら。

旅の概要&MAP

所要時間:ニース市内からバイクで片道約2時間半。宿泊拠点にしやすいカステラーヌからはバイクで約40分。

見どころ:グラン・カニヨンは上から見下ろすのも、下から見上げるのも、どちらも壮大な景色が楽しめます。

気温など:5月上旬は晴れていれば汗ばむくらい。朝晩は涼しい。天気が変わりやすいので服装には留意が必要。

備考

  • ハイキングは1日がかりになる前提で、近くで宿泊などを押さえておくと良いかも。複数のハイキングコースがあり、主要なハイキングコース開始点周辺にはホテル・民宿などがありますので、事前に色々と調べてみるとよいでしょう。なお、コースに入ってしまえば、売店もトイレもありません。
  • 靴はとにかく登山用がオススメ。滑りにくいものを選びましょう。天気が変わる場合に備えレインコートなどの雨具も用意を。
  • 道路(D71)から既に携帯の電波が入らなくなる場所があります。800m下のヴェルドン川は圏外になります。ご注意を。
  • コースガイドは、ネットで拾えるものでもいいので、印刷するか携帯がオフラインでも見れるようにして持参しましょう。現地の表示は少し分かりにくいです。

こんな記事も書いています。

cotedazur-motodiary.hatenablog.com

【Castellane / Chapelle Notre dame du Roc】ツーリング最高!だったカステラーヌ、そして岩上の教会

ニースからバイクで約2時間の場所にある「カステラーヌ(Castellane)」は、そこに至るまでの道が走っていて最高な上、街の広場は「ショールームか?」と思うほどバイクであふれていました。


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カステラーヌまでの道は、よく晴れた日のツーリングが最高

f:id:srdavi3216:20180523055329j:plain夫婦2人乗りでツーリングした回数は、まだそれほど多くないのですが、カステラーヌに到着するまでの最後の小一時間は、道が最高でした。夫の同僚(バイク好き)が教えてくれたルートなのですが、「南仏でバイクに乗っていて何でまだ走ったことないの?」と言われるほどメジャーみたいです。

道は比較的平坦で、緩やかなカーブがあり、両側に広がる景色は山と渓谷。時に制限速度90kmのまっすぐな道も。走っていて爽快の一語に尽きました。

この日は、天気が良かったこともあり、少し停車している間にも次々とバイクが走り抜けて行きました。そして、すぐ後に分かりましたが、だいたい皆カステラーヌで昼休憩してたようです。

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私達もちょうど昼時にカステラーヌに着いたので、まずは1杯(フランスはビール500mlまでなら飲酒しても運転OK)。

周囲のお客さん、ほぼ全員バイクで着ている人だった印象。写真は撮っていませんが、街の広場はさながらバイクのショールームのようでした。バイク好きの夫にとっては目の保養になったようです。

巨大な岩山の上に、古い教会が建つ街

昼食後は街を散策。やはりこれは外せないということで、カステラーヌが近づくと視界に入ってくる、巨大な岩山とその上に建つノートルダム教会(Chapelle Notre dame du Roc)へ。

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フランスでは、どんな小さな街や村にも、たいてい一番高い場所にあるのは教会。カステラーヌも例外ではないとは言え、高い!

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岩山の上から、教会が街を見下ろしている構図。岩山と街の間を流れているのがヴェルドン川(Verdon)です。

何度も破壊されては再建されてきた教会(Chapelle Notre dame du Roc)

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ふもとから40分ほど登っていくと、岩山の上の教会にたどり着きます。外敵からの侵略を避けて上へ上へと逃げてきた結果、ここまできたということだそうです。

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とても小さな教会でした。これまで何度となく戦争で破壊されては再建されて今に至るそう。ふもとから見える聖母子像は、何度も落雷に合ったため大きな避雷針が設置されています。

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教会の前から見える景色。城壁に囲まれた中に街がつくられたのが分かります。教会自体は城壁の外になるのです。標高911m。

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街と反対側の景色。上半身のない大きな像がありましたが、これも落雷で壊れたそうです。色々と苦労の多い教会です・・・。

山と川にかこまれた古い街

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カステラーヌの街は人口1500人程。川と山に囲まれた場所にぎゅっと人々が集まって暮らしています。ニースの旧市街に似た雰囲気です(ニースほどカラフルではありませんが)。

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街と教会を結ぶ城門跡と背後にそびえる教会。

なお、城門外から教会に至るまでの粗い石畳の道はもともとはローマ人によって造られたそう。カステラーヌよりもずっと北、アルザスの親戚の家の裏の山に残っているローマ人が造った道と、とても造りが似ていたので確認したら、やはりそうでした。ローマ帝国の勢力のすごさを改めて感じました。


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山や川でのアクティビティが豊富なカステラーヌ

f:id:srdavi3216:20180523055826j:plainツーリング時の休憩拠点と言えるほど、バイクで訪れている人が多いカステラーヌですが、ヴェルドン川や付近の山などでは、ラフティングやハイキングなど観光客向けのアクティビティなども充実しています。この日は天気が良かったので、ラフティング参加者が大勢来ていました。次回は私達も川のアクティビティをやるぞと心に誓っています。

カステラーヌ観光の公式サイト(仏英伊語対応)はこちら。

今回は通過しただけなのでアクティビティは参加していませんが、けっこう充実しています。やはり夏〜秋がオススメ。

旅の概要&MAP

所要時間:ニース市内からバイクで片道約2時間

見どころ:とにかくバイクで走ると爽快な道が多い。カステラーヌでは、巨大な岩山とその上に建つノートルダム教会(Chapelle Notre dame du Roc)、そこから見渡す景色。そしてヴェルドン川(Verdon)。

気温など:5月上旬は晴れていれば汗ばむくらい。朝晩は涼しい。

備考:中心の広場から少し離れたところに公共駐車場(無料)とトイレ有り(無料・紙は無し・そこそこキレイ)。バイクの人は皆、広場の方に駐輪していました。民宿、レストラン、スーパー、パン屋など生活・観光に必要なものは一通りあります。

レストラン客はバイク乗りか自転車乗りが大半。

こんな記事も書いています。 

cotedazur-motodiary.hatenablog.com

 

【Lac d'Allos / Le parc national du Mercantour】アロス湖/ニースから3時間まさかの雪中ハイキング

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2018年5月初旬、メルカントゥール国立公園(Le parc national du Mercantour)まで、雪解け水によって山間にできたアロス湖を見に行きました。事前に調べたところでは、上の写真のような絶景が見られるとのこと。

ハイキングはさほど好きではない妻(私)ですが、「そんなに長いハイキングじゃないみたいだよ」という夫の言葉と、この写真を見て「・・・これは行きたい!」

ということで、ニースからバイクで片道3時間かけて行ってきました。


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結論から言うと5月初旬はまだ雪!湖は・・・

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結論から言うと、5月初旬のメルカントゥール国立公園は、雪が残りまくりでした。そしてお目当てのアロス湖に至っては、この日の悪天候も重なって、周りの雪山と一体化して、雪原なのか湖なのか定かでない感じでありました。

雪がどんどん溶けている時期で、川や滝はすごい勢いでした。アロス湖が見たければ行くべきは夏から初秋だったようです(うーん、準備不足)。

雪無しなら片道45分、 長く歩きたければ片道2時間30分コース

この日は朝から天気予報が「嵐」。とはいえ、せっかく早起きしてサンドイッチも用意したのだから、最近全くあたらない南仏の天気予報(個人の感覚です)は無視して、行けるだけ行ってみようということに。午前中にニースを出発し、メルカントゥール国立公園に到着した時点で14時。

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Googleのナビによれば、近くの駐車場からアロス湖までは徒歩15分とのこと。「楽勝ではないか」と余裕の心で、持参したサンドイッチを頬張りながらてくてく歩いて行ったところ、「アロス湖まで2時間30分」という表示が・・・。あれ?

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雪が残っているため駐車場までの道路がまだ閉鎖されていたのです。すでに小雨が降り始めており、往復5時間だと降りてきた時点で19時。日没ギリギリ。

どうしようかと逡巡したものの、「せっかくニースから3時間もかけて来たのだし」という思いが勝って、行ってみることにしました。

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「雪だ雪だ」とはしゃいで写真を撮っていた私達。こんなの序の口過ぎた。

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なお、当初出発地点に予定していた駐車場は、こんな感じ。2m以上雪が残ってました。ここまでバイクで上がって来られていれば、そして雪がなければ、かなり楽なハイキングだったことでしょう。ちなみにここまで来るのに、この日は1時間半くらいかかっています。


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雪解け水を飲みながらハイキング

予定外の長いハイキング、日差しが出れば汗ばむ陽気のため、とても喉が乾きましたが、幸い水は潤沢。道々、川の水を水筒に補充しつつ歩いて行きました。

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場所によっては水流が激しいので、緩やかな場所で水を汲みます。

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晴れたり、小雨が降ったりの15時頃。林の中を抜けていくコースも有りましたが、途中下山してきたグループ(この日唯一であった人たち)から「雪で道が見えず、迷ってちょっと大変だったから、道路沿いに行ったほうが良い」とアドバイスを受け、そちらを選択。

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それでもこの残雪量。時々、ズボッと腰まで雪にはまって、ちょっと焦りました。こんな雪山登山は予定していなかったので、バイクジャケットのまま突き進む私達(オススメしません)。

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雪解け水でできた滝壺。

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春の訪れを感じる小さい花と・・・

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何かの動物の骨。鹿の角が落ちていないかと足元を凝視していたら、違う骨を見つけてしまった・・・。なお、帰り道に別の場所で背骨の一部も発見。

あと30分で湖、という場所からが大変だった・・・

雪道をガシガシ進みながら、やっと当初出発地点の予定だった駐車場へ到着。そして、進んだ先に「アロス湖まで0時間30分」の表示。

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表示板も雪で埋まっています。緊急避難用の山小屋が開放中ということなので「万が一の時はここに泊まるしかないな」等と言いつつ湖を目指します。

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そして、視界いっぱいに広がる雪景色。もう予定外過ぎるだろうという言葉はぐっと飲み込み、「絶対湖を見てやる」気持ちだけで、うっすら残る足跡を辿って進みます。

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途中、緊急避難用の山小屋通過。開放中とのことなので暖房も多少動いているのかも。とは言えお世話にはなりたくないと思いつつ。

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小休止。この眼の前の斜面を超えたところに湖が・・・あるはず。

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けっこうな急斜面。この時はひたすら足元の雪を踏みしめながら必死で登っていました。振り返ると先ほど通過した山小屋がとても小さく見えました。

そして、やっと見えたアロス湖。

感想は「・・・湖どこ?」

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とりあえず10分程湖を眺め、誰もいないので湖に向かって「あーーーーー!」と絶叫してこだまを楽しんで下山の途につきました。


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往復5時間のハイキングの後は、寒さに震えながらニースへ。

雪山とは言え、やはり下りは多少楽でした。もう靴の中がびしょびしょに濡れていましたが、ハイキング中は寒さをあまり感じず。

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立ち上る湯気。

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バイクを停めている場所に戻ってきた時、私達が思ったのは「一刻も早くお家に帰ろう」でした。バイクに乗り始めて約2年ですが、これほど寒さに震えたツーリングは初めてのこと。久しぶりに歯がカチカチ鳴るという経験をしました。

夫も細心の注意を払いつつ、制限速度いっぱいを維持しながらバイクを走らせること3時間。

やっとのことでニースに帰りつき、取るものもとりあえず、片っ端から泥と雪と雨で濡れた衣類と靴を脱ぎ捨てシャワーを浴びたのでした。

死ぬかと思った。

 

旅の概要&MAP

所要時間:ニース市内からバイクで片道約3時間

見どころ:そびえ立つ岸壁や、雪の残る山脈など、アロス湖とメルカントゥール国立公園到着までの景色も非常に素晴らしいです。何となく「北海道」感があります。

気温など:5月上旬は晴れていれば汗ばむくらい。ただし山には雪が残っている上、ニースから行く場合、どんどん標高が上がっていくためバイク乗車中の寒さ対策は必要。

備考:川の水が飲めるので潤沢にあります。夏は公園入口に売店・トイレがあります(この日は閉鎖中)。公園内はトイレありません。食べ物は持参するのが良いでしょう。

 2018/6/4追記 フィガロ紙「週末行くのにオススメ湖5選」として紹介

これは本当に現在の写真なのだろうか。わずか1ヶ月で別の湖みたいになっている・・・。

【Fête des fraises à Carros】カホスのイチゴ祭りと自家製ヤギチーズ

4月21日、ニースからバイクで30分くらいのところにあるカホス(Carros)という町のイチゴ祭りに行ってきました。帰り道には素敵で美味しい出会いもありました。

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たしかにイベント名は「イチゴ祭り」だけど・・・

イチゴ祭り(Fête des fraises)というからには「カホスのイチゴ農家がたくさん集まり、様々な品種のイチゴ食べ比べ」みたいなイベントがあるのかと想像していたのですが、イチゴそのものを販売していたのは1軒だけ。

しかも、入口右側奥という気づきにくい場所で販売しており、まさかそんな場所にあると思わず見つけるのに時間を要しました。

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2パックで9.5€。フランス産イチゴ、お値段的にはちょっと安めか標準というところ。甘さ控えめ。日本のひと粒で「あま!」となるようなタイプではありません。品種によると思いますけどね。 

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主役のイチゴよりも、簡易な遊園地、オリーブオイルや蜂蜜などを売る店が目立っていました。ミニイチゴタルトを作ったり、陶器に絵付けするワークショップなどもありました。イチゴ祭りだけど、イチゴ感は非常に少なめ。

売店でサンドイッチとイチゴタルト(とても美味しかった)を食べビールを飲んで、ツーリング再開。(※フランスはビール500mlまでなら飲酒後に運転してもOKです)

なお、イチゴ祭りは毎年開催されています。


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せっかくだから、ぐるっと山間部を回ってニースへ。

この日はほぼ快晴の夏日。バイク日和だね、ということで、少し遠まわり。

ニースの山間部は、白っぽい岩肌むき出しの山が多く、眼前にせまる迫力がすごい。見晴らしのよい道をぐんぐん走りました。

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前方には、まだ雪の残るアルプス山脈が見えます。

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前回コル・ド・シャトーヌフに行った時よりも白くキレイに見えました。

人懐こいムッシューとワンコとの出会い

さて、そろそろニースに向かって折り返し、というところで小休憩。バイクを降りて、ヘルメットを外そうとしていたら、側で犬と山を眺めていたおじいさんに「今日暑いな!暑いだろ!(仏語)」と話しかけられました。

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少し離れた場所から、夫撮影。ムッシューに話しかけられて、かなり戸惑っている私。そして、まだ何のふれあいもないのに、私に石を持ってきて「投げろ」と要求するワンコ。飼い主も犬も、人懐こい。

自家製ヤギチーズ

夫が彼と話して、どうやらヤギのチーズを作っているということが分かり、自家製チーズを売ってもらえることになりました。家の中に案内され、作っている所もみせてくれました。何だかもう、アルプスの少女ハイジの世界・・・。

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けっこう大玉1個3€で。安い。蜂蜜やジャムと一緒に食べると美味しいよとのこと。味見させてもらったら、味が濃いのに臭みがなくて、食べやすかったです。

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餌を食べているヤギと生まれたばかりの子ヤギも見せてもらえました。最初、全員日陰で寝ていたので、ムッシューが上から木の枝を投げて脅かして、ヤギ達を木陰から出てこさせてました。何だか私達のために、悪かったねヤギ達。

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ムッシューの家から見える景色。ヤギ達の鳴き声が聞こえてました。彼と家族は、材木を売り、トマトなどの野菜や蜂蜜を作って生計をたてているとのこと。夏場は観光客(バイクや自転車などで来る人)に部屋を貸したりもしているそう。山の側だけど、さほど雪は降らないとのこと。暮らしやすそうです。

ニワトリも飼っていて「うちのが産んだ卵あげる」と2個サービスしてくれました。帰宅後、割ってみたら黄身の盛り上がりが、スーパーの卵とは全然違って驚きました。産みたてってスゴイ。

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石垣の上からヤギを眺めつつ、話しが尽きないムッシューとそれを聞いている夫。

別れ際、「息子の電話番号教えてあげるから、チーズが欲しくなったら連絡して!」と携帯電話番号をくれました。気の良いおじいさんでありました。


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さっそくハチミツトーストでヤギチーズ実食

ムッシューに教わったとおり、トーストにヤギチーズ、たっぷりハチミツでいただきました。これなら朝からでも食べられるやつ。

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この日の教訓。

最高のバイク日和で、美味しいものを色々手に入れられて、素敵な出会いもあった休日でした。惜しむらくは、メモリカード容量がいっぱいでツーリング動画がまったく撮影できていなかったこと(涙)

出発前にメモリカードのデータを空にすることを教訓として得ました。同じ失敗は繰り返さないようにしたいものです。

 

それでは、安全運転でどうぞ!v

 

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【Col de Châteauneuf】コル・ド・シャトーヌフ/ニースから45分で行ける古城跡 Vol.2

 

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2度目のコル・ド・シャトーヌフ(Col de Châteauneuf)へ。1000年以上前の城跡からニースと海とアルプス山脈が見えました。

※当記事は最初にバイカーである夫が英語で旅先を紹介しています。ぜひ一読を。続いて、日本語で写真を交えて記事は続きます。日本語記事へ直接いくには目次のリンクをクリックしてください。


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Today's ride (in English)

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This time my wife and I went together to Col de Chateauneuf because we wanted to visit the old castle up on the mountain. We went to get gas and buy sandwhiches prior to going and headed to the castle. Taking the same route as the last time, we got there in about 40 minutes -- being two on the bike I ride a little slower than I do when on my own. As you can see on the video below -- the first we ever posted --, the route is very nice, the roads are clean, curvy, and going up the moutain we get to see some pretty nice views. The weather was a little cloudy but the air was warm and we were feeling pretty good. We stopped at the same place I took the picture from the last time I went there, and started heading to the top on foot. There is a small path that starts from the parking lot as well as a bigger road for cars. The road is pretty beat up but you can still take it to get to the top if you're feeling lazy. There is another parking lot on top beside the chapel.

As we walk to the top, Nice as well as the blue Mediterranean Sea starts to appear behind the mountain, to the south. Looking North, past the valleys, villages and small towns, you can see the snowy moutains of the Alps, it is a breathtaking view that's not done justice by the pictures we took. The castle is not very far from there, maybe 15 minutes walking slowly. We crossed path with a few people, mostly tourists it appeared, but not many, it was quiet, beautiful, far from the buzz of the city. I was still wearing my weather jacket but it soon got too hot so I had to take it off. My wife, wearing a summer jacket, kept it on her back the whole way.

We finally got to the top and the castle was beautiful, well maintained. It is in ruins, of course; covered with bushes, flowers and trees, the walls are covered in ivy like plants, but it is an amazing thing to think that it has been standing for a thousand years. We stepped inside the castle and found a nice spot facing Nice to sit down and eat. Although cloudy, the horizon was as clear as day so that the separation between the sky and sea was unclear, making it look like the sea went up to the sky all the way to the clouds. Looking at the bottom of the moutain, the contrast between the blue of the sky and sea with the orange of Nice rooftops is always a beautiful thing to see.

We went on with our walk and got to the northest part of the castle, facing the white mountains. Everybody had already left the place and only the two of us were left. It was quiet and the view was breathtaking. I would love to go riding to the Alps sometimes.

Ride safe. v

ニースからコル・ド・シャトーヌフまで(動画)

先日、夫がバイクで通過したコル・ド・シャトーヌフ(Col de Châteauneuf)に、この週末は二人で上ってきました。

前方を見れば遠くにニースの街と海が見え、後ろを振り返れば雪で光るアルプス山脈を臨めるという、かなりの絶景ポイントでありました。

ニース中心部からコル・ド・シャトーヌフ(Col de Châteauneuf)への行き方は、別記事にまとめています。よって今回は割愛し、バイク運転中の動画を載せます。長い動画ですが、きれいな景色が見れますので是非。


 

6世紀に建設された城のエピソード(ラピュタかよ的な)

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今も残る城跡は「カステル・ヌオーボ」。「新しい城」という意味です。設置されていたパネルによると築城は6世紀。それまで人々は、ここより下の村で生活していたけれど、戦争が相次いだため、山頂に城を建設。これが今も残っている城跡「カステル・ヌオーボ」。「新しい城」という意味です。なお、シャトーヌフというのも同じく「新しい城」という意味です。

そして時が過ぎ、17世紀になってようやく「もう山を降りても安全」ということになり、再びふもとの村で暮らすようになったとのこと。

安全宣言するまで1000年以上…。思わず「ラピュタ人かよ」と思ってしまいました。

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城のふもとの広場に立つ十字架、奥に見える山頂にシャトーヌフが見えます。


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城の頂からニースとアルプス山脈を臨む

ふもとの広場から歩くこと20分程で山頂に。

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石がゴロゴロしているので、山歩きに向いた靴がおすすめです。が、革靴で上がってきてる人もいました。

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城の窓だったと思われる場所から見えるニース。肉眼でも空港やアンティーブの辺りまでよく見えました。晴天だったら、なお最高だったことでしょう。

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城の一番高い所から見えたアルプス山脈。4月中旬はまだ雪が残っています。こういう景色を見ると、もっと山の方へ行ってみたくなります。

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城跡は、崩れる一歩手前という様相なので、廃墟好きの人にも楽しいかもしれません。私はかなり昔に行った長崎の軍艦島を思い出しつつ巡っていました(軍艦島ほどの生々しさはありませんけどね)。なお、メンテナンスはされているので、基本的には安全だろうと思います。


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近くに店などはないので飲料水や食べ物は持参しましょう

城周辺には店やレストランなどはありませんので、山で時間を過ごす場合は飲料や食べ物は持って行った方が良いでしょう。また、日差しを遮る木などがありませんので、夏場は特に注意が必要。

ちなみにトイレも見かけませんでした。物陰でこそっとどうぞ。

子供も犬も大喜びの草地があります

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小さな教会の奥には、犬も喜び駆け回る(実際そうだった)草地が広がっています。サッカーしている家族連れも。城に上るのはちょっと難しい小さな子でも、この草地でピクニックするなら楽しいのでは。

写真には写っていませんが右方向にかなり大きい駐車場(無料)もあります。バカンスシーズンではないですが、外国人もちらほら来ていました。

1000年の昔に思いを馳せつつサンドイッチをパクつく午後 

ニースから1時間も離れていない場所に、こんな場所があるとは。長年ニースで暮らしてきた夫もバイクに乗るようになって初めて知った場所だそう。

1000年前にここでどんな人がいたのかなぁと思いながら、城跡の静けさを楽しみながら、ニースの街を眺めつつサンドイッチをいただきました。

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それでは安全運転でどうぞ!v

 

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【Nice motorcycle exposition】初めてのバイクモーターショーに行ってきた

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2018年4月14日、ニースのサッカースタジアムでバイクモーターショーが開催されたので行ってきました。後部座席の座り心地以外、さほどバイクに興味のない私ですが、 かなり楽しかったです。

日本メーカーがしっかり参加していたので嬉しかった。

Kawasaki

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Kawasakiの緑が輝いていました。夫の愛車がバルカンSカフェなので、このメーカーのは意識してなくても目に入るようになっている私。

YAMAHA

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「ザ・ダークサイド・オブ・ジャパン」て何?感はあったものの、見ている人が多かったです。写真のバイクはMT-10 SPとのこと。

SUZUKI

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見ている人多かった。

HONDA

ブースはもちろんありました。が、痛恨の写真撮り忘れ。夫は「アフリカツイン」に試乗(またがるだけ)して、その乗り心地に大喜びしていました。

 


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欧米ブランドも色々試乗できました。

BMW

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今回、一番夫が時間を使ったのがBMWゾーン。なぜなら、次に買うならGS1200というアドベンチャーバイクを考えているから。二人乗りで長距離旅行をしたいという野望があるのですよね。いろんなサイズを試乗できてご満悦でした。後部座席も、今のバイクに比べれてずっと良さそうでした。さすが長距離用。

TRIUMPH

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HONDAは取り忘れたのに、トライアンフはたくさん撮ってた…。夫はやはりアドベンチャーバイクの「TIGER」の 乗り心地が良かったとのこと。私は、クラシックなスタイルのバイクも素敵だなと思っています。

Harley Davidson

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どの出展メーカーも自由に試乗(またがるだけ)OKにしているなか、燦然と輝く「乗らないでください、メルシー」。なんか、「さすがハーレー」の一言でした。ちなみに屋外にはハーレー専用駐車スペースもありました。

ROYAL ENFIELD

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インドで生産されているバイク。これも格好良かったです。(頭の中で、バーフバリの俳優が乗ってそう、と勝手にイメージ)

屋外イベントもいろいろ。

ビールを売りまくってるフードトラック

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フランスはビール500㎖までは飲酒しても運転ができるので、フードトラックで酒が売っているし、皆さんビールどんどん飲んでました。ちなみに、すぐ隣で警察もバイクを展示してました。もちろん私たちも飲みました!

警察によるデモンストレーション

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ちびっ子レーシング

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可愛かった。娘が大きくなったら乗りたいって言うかなあ、言ってほしいなあという私たち。

駐輪場はさながらショールームのようだった。

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バイクイベントだけあって、ピカピカに磨かれたバイクがいっぱいでした。見て回りながら感嘆の声が止まらない私たち。私の関心は、もっぱら後部座席が「ソファですか?」みたいなバイクでした。HONDAのゴールドウィング、すごかった…。


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会場はOGCニースのホームスタジアム

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ところで、今回のバイクショーの会場は、地元サッカーチームのOGCニース(リーグ1)のホームスタジアムでした。ピカピカにメンテナンスされたピッチに関心を払う人はほとんどいなかったわ…。サッカーも見に来たいなあ(リーグ1の試合開始時間はたいてい日曜日の20時とか21時とかなので、試合終了23時とか。今はとても無理)。

 

来年も参加してみたいです。それでは安全運転でどうぞ!v

 

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【Èze village】エズ村/ニースから25分で行ける観光名所

Eze viewed from Grand Corniche

4月の土曜日、ニースからバイクで25分のところにある“鷲の巣村”(山にかくれるように作られた村)と言われる村の一つ、エズ(Èze)に行ってきました。今回は夫婦2人で。

(上の写真はウィキペディアからお借りしました。) 

※当記事は最初にバイカーである夫が英語で旅先を紹介しています。ぜひ一読を。続いて、日本語で写真を交えて記事は続きます。日本語記事をすぐお読みになりたい場合は目次のリンクをクリックしてください。


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Today's ride (in English)

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Duration: 25 minutes from Nice

Recommendation: View of the Mediterranean sea

Today, my wife and I went to Eze, a village built on top of a mountain in front of the Mediterranean sea. We first went to make sure the bikes tire pressure was OK, and fill in the tank. We then headed to buy sandwhiches in a nearby baker's shop that we sometimes go to and were on our way to Eze.

From that point on I started using my new camera for the first time until I realized that it was in loop recording mode or something, where the recording automatically stops after a few minutes, and new recordings are made on top of the older ones. So we have no recording of the way to Eze.

We went to Eze without any problem and walked in the old village, which is full of little shops all built in old stones. Everything is beautiful in there and the view was incredible.

There is an "exotic garden" on top, which we did not enter because it costs 6 euros per person and we are cheap people who just wanna ride; exceptionnally me. We then ate our sandwhiches before the old church, looking at the moutains and houses in front of it.

The wheather getting a little cloudy and windy, we decided to walk back to the bike and decided to go on our way home, passing by Cap d'Ail -- which makes a little bit of detour --, Beaulieu-sur-Mer where we stopped to take a few pictures, Villefranche-sur-Mer and back to Nice.

Ride safe. v


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ニースからエズへ。行きは山、帰りは海沿いを通って。

手持ちのガイドブック(めちゃ古い)によると、ニースからエズまでは列車で15分+村まで徒歩1時間半(要運動靴)とありましたが、バイクで行くと混んでいなければ25分程。行きは山道、帰りは海沿いの道を行きました。少し曇天でしたがとても気持ちよかったです。

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これは帰路途中のボーリュー=シュル=メール(Beaulieu-sur-Mer)の近く(後記ルートマップのD)。左下のトンネルはSNCF(フランス国鉄)の線路が走っています。 

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エズの村入口からの景色。駐車場が絶賛工事中でしたが、向こうに見える岩肌むき出しの山がすごかったです。

エズの村の中から見える景色

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村に入って少し坂を登るとこの景観。最高。この日は雲がありましたが、晴天であれば更なる絶景だったことでしょう。

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古い石で造られた建物でできた村の中は、画廊やレストラン、ショップがいっぱい。路地という路地に店があるので、食事や土産物購入には事欠かないでしょう。 

まだ夏の本格的なバカンスシーズン前のせいか、人はそこそこいるものの静かな雰囲気でした。迷路のような街並みが楽しいです。

村の教会前広場から見上げる城跡。

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5つ星ホテル「シャトー・ド・ラ・シェーブル・ドール」の庭園も垣間見。

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村の入口からすでに存在感を出しまくっている5つ星ホテル「シャトー・ド・ラ・シェーブル・ドール

Château de la Chèvre d'or)」(金のヤギの城)の庭園も、坂の上から垣間見ることができます。金属の動物がいっぱい。

熱帯庭園(Le jardin exotique d’Eze)もあります。

我々、入園料6€をケチって入っていませんが、エズの村頂上には熱帯庭園があります。観光でいらした方は、展望台にあがると思って入ってみてはいかがでしょうか。

http://www.jardinexotique-eze.fr/ 


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Route Map(ニース→エズ)

ニース中心部のマセナ広場をスタート地点としたルートマップです。 

今回写真は撮れませんでしたが、Bのエズ手前、車道脇に「ビュー・ポイント」と書かれた看板とともに軽飲食移動販売車+休憩ゾーンがありました。見える景色は確かに絶景。またこの道を通ったらぜひ写真を撮るつもり。

 

安全運転でどうぞ!v

 

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